世界の名作椅子

2020.9.6

#家具

椅子ほど日々の生活と密接に関わるものはない。そして、椅子ほど多様な力を受ける家具はなく、その時代において建築家や家具デザイナーは全力で挑戦し、時代を通して受け継がれ今なお愛されている。それは、長時間座っても疲れない座り心地からアートのような見た目の美しさ、建築的な優れた構造美など、様々な理由があげられる。
今日紹介する椅子は名作と呼ばれる椅子の一部で、この他にもたくさんの良い椅子がある。現在でも色んな建築家やデザイナーが発表している椅子のデザインは、これからも色々と楽しむ事のできるひとつである。

〓Seven Chair -セブンチェア –


sevenchair出典:Wikipedia | https://en.wikipedia.org/wiki/Model_3107_chair

家具の歴史においてアイコン的存在のセブンチェア。今回は紹介していないが、イームズのサイドシェルチェアと並んで色々なシーンで選ばれている椅子のひとつだ。「どこかで見たことある!」となる人も少なくないと思う。アルネ・ヤコブセンによりデザインされたセブンチェアは、軽く快適で、その造形美も美しい。さらに嬉しいのは、日本のそう広くはない住宅には最適なスタッキングであるという点。リプロダクト品も多く販売されているので、購入しやすいのも嬉しい。

 

〓Y Chair -ワイ チェア –


Ychair

出典:Wikipedia | https://en.wikipedia.org/wiki/Wishbone_chair

ハンス・J・ウェグナーデザインのYチェア。僕が思うに色々なインテリアに合わせやすい。僕も使用した事があるが、驚くのは1950年にデザインされたこの椅子が、当時の技術でここまでの座り心地が造れるのか。という点。座面に採用されているのがペーパーコードという技術なのだが、見る角度によって光の反射や経年変化による素材の変色で表情を変える。使えば使い込むほど愛着が湧く家具のひとつだと思う。

 

〓The Chair -ザ チェア –


thechair出典:TABROOM | https://tabroom.jp/chair/dining-chair/itm0006964/

Y チェアと同じくハンス・J・ウェグナーデザインのThe Chair。何故選んだかというと、理由はそのネーミング。元々はラウンドチェアと名付けられたこの椅子は、発表当時の評価は高くなかったこの椅子は、大統領選にてテレビでの対談で使用され一躍脚光を浴びた。そして世論により「The Chair」と名付けられたこの椅子は、アメリカだけでなく世界を代表する「椅子」のひとつとなった。

 

〓Butterfly Stool -バタフライ スツール –


Butterfly Stool出典:Mid-Century MODERN | https://mid-centurymodern.com/?pid=143658893#:~:text=日本が世界に誇る,名作の1つです。

世界が認めたバタフライスツールは、日本のプロダクトデザイナーである柳 宗理が1954年にデザインして、天童木工より発表された戦後の日本を代表する椅子の名作。「いつの時代に見てもデザインが新しい。」そう感じさせてくれる一脚。MoMaを含め、世界各地のそうそうたる美術館から永久コレクションとして選定された事からも、造形美や使用感が素晴らしい事が分かる。家のフリースペースに置くだけで、他の装飾品などいらないくらいの存在感がありそう。

 

〓DCM -ディーシーエム –


dcm出典:case study shop nagoya | https://www.casestudynagoya.jp/SHOP/eames-molded-plywood-chair-dcm.html

多くの人に馴染みのあるサイドシシェルチェアと同じ、チャールズ&レイ イームズのデザインによるDCMチェア。サイドシェルチェアではなく何故このDCMを紹介したかと言うと、1番はこの簡素さから感じられる奥深さである。僕もよく分かっていないけど、学校の椅子のデザインツールになったのではないかと感じられる。だから受け入れやすいデザインでありながらディティールの作り込みによる座り心地が学校の椅子とは似て異なるモノ。また嬉しいスタッキング仕様である。

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