〓海外に学ぶ家具の選び方
「海外では、家具に合わせて家をつくる」なんて話も聞いたことがありますが、それは余程の家具好きじゃないとムズかしいことだと思うので、今日はシンプルに海外の人達(特に北欧の人達)が、どのように家具を選んでいるのかご紹介。
「北欧家具」なんて言葉もよく聞くと思いますが、北欧の人達は、極端に言うと「家具は飽きるもの。だから、将来お金に変わるもの。」といったスタンスで家具を選ぶ方が多いそうです。皆さんも思い返してみてください。自分のライフスタイルや好みって変わっていきますよね?だから最初から「自分の変化に合わせて、家具も変えるし、その時お金に変わればラッキー!」みたいな感じです。実に的を得た考え方ですよね。つまり、ある程度良い物を買うことで「モノ」も良いし、使い勝手も良い!家具は、安いと言ってもある程度の値段はするワケですから、少し良いモノを買う方が良さそうです。
〓ヴィンテージ家具の良いところ
ヴィンテージ家具についてのマイナスイメージは「人が使っていたモノ」「古いモノ」といったところでしょうか?それはある意味正解ですが、覚えておいて欲しいのが、どんな家具でもヴィンテージ家具になれるワケではないのです!モノが良い上に丁寧に使われてきたからこそ何十年、何百年前の家具が現代でも現役で使えるワケです。古くても安価で簡素に造られた家具は現代まで残ってはいません。いわゆる「ゴミ」となります。時間が経てばすべてが「ヴィンテージ家具」となれるワケではないのです!つまり、当時の高級品が数万円で購入できてしまうということです。
その当時の高級品を輸入して、専門の職人達がキレイに清掃して販売となるのです。僕も清掃している現場を見たことがありますが、大きな工場に専用の道具や機械とたくさんの職人さんがいて、家具をバラいたり、細かい部分まで本当に丁寧に作業されていました。色んな人たちの想いが詰まった時代を越えてきた家具って、なんか素敵ですよね。
〓新築にヴィンテージ家具ってどうなの?
「新築にヴィンテージ家具ってどうなの?」多くの人が、そんな疑問を持つのではないでしょうか?インテリアコーディネーターでもないし、家具に詳しくもないので、イメージなんてまったく湧かないですよね。僕も実際その1人でした。
しかし!めちゃくちゃ合います!と、いうより「合う」という概念を超えて、お部屋をグレードアップさせてくれます。「存在感はあるのに、主張しすぎない」といった感じでしょうか。プロヴァンス風なお家には、もちろん合うのですが、僕が驚いたのは、和モダンや和風なお家にまで、ぴったりハマってきます。
探して見ると、三重県にもちらほらヴィンテージ・アンティーク家具のお店があります。1度お近くのヴィンテージ家具屋さんを訪れてみてはいかがでしょうか。
またこちらのコラムでもお店紹介していくので、チェックしてみてください!
【余談】
椅子には、すべてのデザインが詰まっていると言われています。フォルムからディティールに至るまで、知識や感性を研ぎ澄ませデザイナー達がそのすべてを落とし込んでいきます。ル・コルビュジェやミース・ファンデルローエなど錚々たる建築家が、椅子の作品を残していて、現代でもリプロダクトされて人気の椅子が多いですよね。
僕個人的には妹島和代さんが好きなのでSANAAのラビットチェアに長年惹かれています。(最後、ヴィンテージ関係なくてごめんなさい笑)