自分だけの小宇宙をつくる。

家づくりをはじめる時に「自分だけの場所が欲しい」と思うのは、そうめずらしい事ではない。特に男性は小さい頃から秘密基地をつくったりしてきたからなのか、その傾向が強いように思う。でも、いざ家づくりをはじめると、なかなかそのスペースを設ける事が難しかったり、子ども優先になったりと、思うようには進まない。自分だけの為に1部屋設けるというのは、予算的にも間取り的にもなかなか難しいモノなのである。
でも、そんな高望みはしなくてもいい。わずか2畳ほどあれば自分だけの小宇宙は完成する。

〓「狭さ」とはなにか


「狭い」という単語には、「面積が少ない」とか「収容量が小さい」など、どうしてもネガティブなイメージが先行してしまう。最近の大空間が人気の家づくりでは尚更かもしれない。「せめて6畳くらいは欲しい」という気持ちも分からなくはないが、きっとそこには余計なスペースがあり「無駄」が生まれている。

「狭い」という事は言い換えれば「コンパクト」という事である。普段から持ち歩いたりするモノや、普段からよく使う家電なんかは、きっとコンパクトの方が喜ばれるはず。企業の努力によって「無駄」を省かれたモノは、より使いやすくより愛されるように思う。

暮らしも同じように「無駄」を省いて「コンパクト」にしたモノが「狭さ」であり、それは決してネガティブな事ではなく、他の物事と同じように、今まで気づかなかった便利さや快適さが見えてくるように感じる。

 

〓自由度の低いモノでレイアウトする


book「狭さ」をより快適に過ごす為に、ほとんどの人が「整理」という行動を起こすと思う。床より上はすべて自分のスペースだと考えると、実は結構なスペースがある事に気づく。そこに棚を設けたり家具を置いたりするわけだが、あえて自由度の低い棚を設ける事をおススメする。

それはモノに合わせて調整する、いわゆる可動棚より、制約のある中で整理の仕方を工夫する方が何故か心地よく見えるからだ。工夫をする事でモノを取り出しやすくレイアウトしたり、見え方などを考える。結果、自分にとっての理想の小宇宙がつくりやすい。

 

〓「好き」に囲まれる空間


like先ほどから「狭い」という事を肯定しすぎているけど、広い空間を否定しているわけではない。狭い空間には狭い空間の良さがあるし、広い空間には広い空間の良さがある。ただ見出しの“「好き」に囲まれる空間”という点においては、狭い空間の方が強くそう感じられるのではないかと思う。

人それぞれ好きなモノは違うし、心地よいと感じる空間も違う。ただこのコラムで言いたいのは「狭い」スペースにおいても、自分の捉え方や見せ方で、自分にとっての小宇宙はつくれるということ。これからの家づくりの参考にしてみて欲しい。

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