センスのいい住宅のつくり方

2020.10.9

#家づくり

「センスがいい住宅」というと、オシャレで洗練されていてインテリアにもこだわって、たくさんの人から「素敵」と思われるような住宅が思い浮かぶと思います。
でも「自分にはセンスのいい住宅なんて造れるかなぁ」と思う人が多いのではないでしょうか。
その為に工務店や設計士というプロがいる訳ですが、それでも自分の思い描いているようなイメージにはならないかもしれません。
そこで、今日はセンスのいい家を建てる為に、順を追って解説していきましょう。

センスとはなにか

「センス 意味」でググると “物事の微妙な感じをさとる心の動き。微妙な感覚。” と、出てきます。確かに飛び抜けた感性を持っているような人もいるかもしれませんが、ある程度の「センスの良さ」というのは習得できると思います。

僕が思うセンスとは「知識」と「追求」です。

人それぞれ好みが違うのだから、Aという人にはセンスが良く見えても、Bという人にはそうじゃないかもしれません。つまり、自分の好みの領域で「センスの良い」家を建てることは、そう難しくありません。

自分の好きな領域ならセンスは磨きやすいのです。それが先に述べた「知識」と「追求」です。

今の時代なら「知識」を得ることはそう難しいことではありません。昔からある雑誌や専門書に加え、インターネットやSNSに膨大な量の情報が落ちているからです。そしてまた「追求」も同じように色々な情報を掘り下げやすいですよね。

知識の習得と情報の追求を続けていると、いつしか「微妙な感覚」というか、何が良くて何が良くないか。と自分なりの感覚で選択できるようになると思います。

 

何を見れば良いか

じゃあ、どのようなモノを見て「追求」すれば良いのか。それは自分が「素敵」と思ったモノを追求すれば良いです。

じゃあ、どのように追求すれば良いのか。1枚の写真から例をあげて説明すると

例えばこの写真が素敵だと思った場合、それは「なんとなく」ではなく、自分が「素敵」と思うのには必ず理由があるのです。

全体を白で統一しているのは何故だろう?

白で統一しているのに何故、椅子だけ違うのだろう?

壁に掛ければ良いフレームをわざわざ机の上にディスプレイしたのは何故だろう?

机の周りの余白はなんだろう?

この長い草のような植物はなんだろう?

と、いったようにこの写真1枚からでも「?」は無数に生まれます。そしてその情報を追求していくと、色々なキーワードにぶつかり、そのキーワードを調べていくと、また知識が広がり、それはいつしか感覚へと変わっていくのです。

だから自分の好きな領域では「素敵」「素敵じゃない」の判断がしやすくなります。

 

足したり引いたり

「知識の習得と情報の追求」を繰り返して、ある程度センスが磨かれた状態で、その「センス」を家づくりに反映したいとなった時、習得した「知識」をそのまま使うのは、どこか味気ないですよね。

せっかくなら「オリジナリティ」を追求したいところ。そういう時は「足し算と引き算」を意識してみてください。

Aのような雰囲気とBのような雰囲気を足してみたり、Cの雰囲気からある要素を引いてみたり、自分のモノになった知識からは「オリジナリティ」が出しやすくなります。

是非、挑戦してみてください。

 

細部にこだわる

細部にこだわる。「ディティール」という建築雑誌もあるぐらい「細部」は大切です。むしろ、大まかなデザインイメージより「細部」の方が大切かもしれません。窓の大きさ1つにしてもそうだし、壁の長さが5cm違うだけでも見た目は変わります。棚の間隔や椅子の配置、数cm単位で考えても良いくらいです。

でも、そこまでするとさすがに難しいと思うので、そこはプロと相談しながらアドバイスしてもらうのがベストですね。

今日のコラムは少し深い内容になりましたが、家づくりを追求したい方は是非参考にしてみてください。

 

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